22-S2

SAPTオンラインスクール 特論講座 22-S2

[講義題目]:「自律航法を目指したレジリエントナビゲーションの基礎」

[日時]: 2022年10月6日(木)9:00~17:00
 
[会場]: 測位技術振興会(SAPT)ビデオ会議室 A

[講師]: 海技大学校 名誉教授 新井 康夫 氏 
            [略歴] 1969年大阪大學工学部通信工学科卒、以降12年間民間会社での水中超音波での計測機器の開発、
                1981年以降海技大学校での船員教育と主に船舶運航システムにおける研究開発に従事
                専門分野: 水中音響・電波伝搬(LF~VHF・マイクロ波・光波)における計測(測位・速度などを主)・探知技術、
                船舶を中心としたシミュレータの開発・適用技術(計測システム・視覚再現などが主)
                所属学会: 日本航海学会名誉会員、日本海洋工学会、日本電子情報通信学会、ION(米国)、
                Honorary Fellowship of IAIN, Honorary Fellowship of TRANSNAV(Poland・NI)
    東海大学海洋学部元教授・海事補佐人 新保 雅俊 氏
            [略歴] 2004年9月博士(工学)東京海洋大学 
                三菱電機株式会社情報システム事業本部から2015年に東海大学海洋学部教授、 
                現在は海事補佐人。 
                専門分野: 海洋情報システム工学、動画像処理、船舶事故分析、舶用機関管理
    海技大学校 名誉教授 奥田 成幸 氏 
            [略歴] 海技大学校 名誉教授、博士(工学)
                専門分野: 航海計器、無線工学(主に海上)
                現在も、引き続き海技大学校において非常勤講師に従事、また電波航法システム、
                特に衛星航法システムの研究に携わる。

[受講対象者]: 移動体の操縦・制御システム・センサー開発を担当,もしくはしようとしている若手技術者,セールスエンジニア,学生,
       航法システム開発に関心の深い人.

[本講義の目標と講師からのメッセージ]: 卓越した熟練者の知識・技能を基にしたセンサー・航法システムの性能評価できる能力を身に付けて,
       航法システム・センサーの開発に活かすことが本講義の目標です!

       陸海空の分野で,移動体の操縦・制御は「航法」として確立されています.各分野での航法システムは基本的に共通なシステムが多くあり,
       運用面ではその特徴と性能を活かし,さらに,情報が欠如した場合には,熟練者はありとあらゆる情報を駆使し,安全・安心を保ちつつ
       経済運航に寄与しています.

       本講義では,自律航行を目標とした開発を進めていくときに,実際の運航で,「どのような能力が要求されているか」を広く知ることにより,
       航法システム・センサーの性能評価とその向上に役立つ基礎能力を培います.

[講義内容]: 1章 レジリエントナビゲーション
        (1)航法とは (航法に用いられる移動体の情報)
        (2)航法システムと情報
        (3)レジリエントナビゲーションの必要性
        (4)GNSSの脆弱性
        (5)脆弱性への対応
       
       2章 航法システム・センサーの能力
        (1)電波・レーザ・可視光線を用いた航法システム・センサー
           a. 電波伝搬の特徴
           b. 電波測位システム
           c. レーダ・LIDARの特性
           d. 画像・映像処理の特性
           e. 電波高度計
        (2)推測航法でのセンサー
           a. コンパス(ジャイロコンパス・磁気コンパス・無線方位)
           b. 速度計
           c. 姿勢角
           d. 気圧高度計
           e. 慣性航法(INS)の特性(IMUの種類と特徴,INSの特性)
        (3) データベースの役割
        (4) 測定精度と信頼性
       
       3章 まとめ (質疑応答)

[担当者]: 1時限目 (新井氏 1章), 2時限目 (新保氏 2章 (1)), 3時限目 (奥田氏 2章 (2)),
     4時限目 (新井氏 2章 (3) (4)), まとめ(全員 3章)

[受講料]: 特論講座(1日) ¥20,000(会員), ¥25,000(非会員),¥10,000(学生)
     本講義は、受講者総数(学生の方は0.5名に換算)が3名に満たない場合は、原則として閉講いたします。

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