SAPTオンラインスクール 基礎講座 22-B4
[講義題目] GNSSの原理から基本的な測位アルゴリズム・プログラミング(基礎編)
[日時]: 2022年9月7日(水)10:00-17:00
[会場]: 測位技術振興会(SAPT)ビデオ会議室 A
[講師]: 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所 坂井丈泰 氏
[略歴] 1996年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
2000年 博士(工学) 早稲田大学
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所にてGPSの航空機応用の研究に従事
米国スタンフォード大学客員研究員(2002~03年)
ミュンヘン連邦軍大学客員研究員(2013年)
東京海洋大学客員教授
[受講対象者]:GNSSを応用した各種のシステム開発を始めようとしている,または従事している技術者,セールスエンジニア.
GNSS関連分野の研究テーマに取り組み始めた理工系学生の方々にも適した内容です.
[予備知識]: 理工系大学,高専等で学ぶ基礎的な数学の知識があることが望ましい
[本スクールの目標と講師からのメッセージ]:
近年,各国のGNSS(衛星測位システム)の開発・整備やQZSS(準天頂衛星システム)による高精度測位サービスの開始などが
相まって,様々な位置情報サービスの展開が活発になっています.その一方で,「測位の方式が沢山ありすぎて何を使えば良いのか
よく分からない」,「原理を学習しようとするとすぐに数式が出てきて理解が難しくなる」などの声がよく聞かれます.
本スクールでは,GNSSによる測位がどのようにして実現されているのかを出来るだけ平易に解説します.
その上で,基本的な測位演算の手順(アルゴリズム),そのアルゴリズムのプログラミング手法を紹介します.
GNSS受信機を単なる「位置情報を出力する箱」として扱うのでは無く,数多ある測位方式や活用事例を理解した上で,
新たな取り組みを行うために必要となる基礎知識を効率よく修得して頂くことを目指します.
[講義内容]:
・衛星測位システム(GNSS)の概要としくみ,測位演算への準備
(a) GNSSの概要
(b) 距離の測定と測位の原理
(c) 時系・座標系とその変換
(d) GNSS衛星の軌道
(e) 航法メッセージと衛星軌道
(f) 単独測位の基礎
・単独測位の手順および測位のバリエーション
(a) 標準データフォーマット(RINEX)
(b) 測位誤差の要因と対策
(c) 単独測位-測位演算の手順
(d) 単独測位のプログラム
(e) ディファレンシャル補正
(f) ディファレンシャル補正処理のプログラム
[受講料]: 基礎講座(1日) ¥20,000(会員, システム制御情報学会員), ¥25,000(非会員),¥10,000(学生)
本講義は、受講者総数(学生の方は0.5名に換算)が3名に満たない場合は、原則として閉講いたします。