SAPTオンラインスクール 基礎講座 25-B1

[主催]: 測位技術振興会   [協賛]: システム制御情報学会

[講義題目] 精密衛星測位―CLAS補正情報が完全に分かる! すぐに使える!

[日時]: 2025年2月14日(金)9:00-17:00

[会場]: 測位技術振興会(SAPT)ビデオ会議室 A

[講師]: 三菱電機株式会社  藤田 征吾 氏,元岡 範純 氏
[略歴]

  • [講義内容1担当:2コマ] 藤田 征吾(三菱電機(株)鎌倉製作所 宇宙総合システム部 準天頂衛星利用技術課 主席技師長)
    2009年3月立命館大学大学院理工学研究科博士後期課程修了.同年4月(独)電子航法研究所入所。航空向けの地上型衛星航法補強システム(GBAS)の開発に従事。2012年10月三菱電機(株)入社。鎌倉製作所にて、準天頂衛星システムにおけるセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)のシステム開発に従事。博士(工学)。所属学会:測位航法学会、測位技術振興会理事。
  • [講義内容2,3担当:2コマ] 元岡 範純(三菱電機(株)先端技術総合研究所 メカトロニクス技術部 移動体・宇宙システムグループ 主席研究員)
    2013 年3 月東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了.同年4月三菱電機(株)入社。先端技術総合研究所にて、センチメータ級測位補強サービス(CLAS)を利用した精密単独測位技術や、GNSS/INS複合測位技術の開発に従事。博士(工学)。所属学会:日本航空宇宙学会、測位航法学会。

[予備知識]: 理工系大学,高専等で学ぶ基礎的な数学の知識(特に線形代数や確率統計)があることが望ましい。

[講義概要]
      日本の衛星測位システムである、準天頂衛星システム「みちびき」は、2018年11月に4機体制のサービスを開始しました。
     サービスの1つであるセンチメータ級測位補強サービス(CLAS: Centimeter Level Augmentation Service)は、準天頂衛星の2~4号機と
     初号機後継機から送信されるL6D信号(中心周波数1278.75 MHz)を使用し、センチメータ級の位置精度が得られる測位補強情報を
     日本全国およびその近海に送信するサービスです。
      本講義では、CLASの概要やサービス運用・評価状況等についての解説をした上で、CLASの参照実装として提供しているCLASLIBの基本構成や
     アルゴリズムの概要を理解するとともに、使用用途に応じたパラメータの設定など、実践でCLASLIBを使用するための基礎知識を
     習得していただくことを目指します。

[講義内容]
     1.  CLASとは       (9:00-12:15)     (休憩: 10:30-10:45)
        (1) CLASの概要
        (2) CLASのサービス運用・評価状況
        (3) CLASの最新取り組み状況
                           (休憩: 12:15-13:15)
     2. CLASLIBの基礎    (13:15-14:45)
        (1) CLASLIBの概要と構成
        (2) CLASLIBの構成
        (3) CLASLIBのインストールと設定
        (4) 精密測位解が得られるまでの流れ基本的な使用方法
                           (休憩: 14:45-15:00)
     3. CLASLIBの応用と実践  (15:00-16:30)
        (1) 高精度測位解を得るための高度な機能
          a. 電離圏遅延残差の推定
          b. PAR(Partial Ambiguity Resolution)
        (2) 実践的な応用例
          a. 低コスト受信機での精密測位
          b. 移動体の精密測位

     質疑     (16:30-17:00)

[受講料]: 基礎講座(1日) ¥20,000(会員, システム制御情報学会員など協賛団体会員), ¥25,000(非会員),¥10,000(学生)
     本講義は、受講者総数(学生の方は0.5名に換算)が3名に満たない場合は、原則として閉講いたします。

[振込先]
三菱東京UFJ銀行、草津支店(店番 452)
普通預金 0545751
口座名  測位技術振興会 杉本末雄
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