SAPTオンラインスクール 特論講座 26-S1
[主催] 測位技術振興会 [協賛]: システム制御情報学会
[講義題目] LEO-PNT・月測位の最新動向と研究開発の最前線 ~LEOから月へ,広がるPNTの最前線~
[日時] 2026年10月15日(木)14:00-17:30
[会場] 大阪公立大学梅田サテライト大講義室(102教室) (アクセスはこちら)
測位技術振興会(SAPT)ビデオ会議室 B
- 【注】このスクールは,対面 および オンライン(Zoom)併設にて開催いたします.
[講師] 株式会社アークエッジ・スペース 保田 友晶 氏
古野電気株式会社 高山 洋史 氏
[講師略歴]
- [講義内容1,担当:1コマ]
保田 友晶(株式会社アークエッジ・スペース 取締役CSO 兼 未来宇宙システム事業本部 本部長)
2009年大阪大学基礎工学部電子物理科学科卒業.同年経済産業省に入省し,バイオ・創薬,洋上風力・次世代太陽光発電等の最先端の技術領域における産業政策の企画立案業務に多数従事.2015年内閣府宇宙開発戦略推進事務局に出向し,宇宙活動法および衛星リモセン法の法案策定を担当するとともに,衛星産業の振興に関する業務に従事.2018年カリフォルニア大学サンディエゴ校国際政策戦略研究大学院修了.2022年,アークエッジ・スペース株式会社に入社.2026年10月より取締役CSO兼未来宇宙システム事業本部長として,全社の経営戦略策定および低軌道衛星測位(LEO-PNT), 衛星光通信などの新規事業開発を統括する.
- [講義内容2,担当:1コマ]
高山 洋史(古野電気株式会社 システム機器事業部 開発部 開発2課 主任技師)
2009年,同志社大学大学院博士前期課程修了.同年,古野電気株式会社に入社.以来,システム機器事業部や技術研究所においてGNSS受信機およびGNSS測位技術に関する研究開発に従事する.業務に携わる傍ら,2023年に神戸大学大学院博士後期課程を修了し,博士(工学)を取得.専門はGNSSと慣性センサのカルマンフィルタによる統合航法技術,みちびきを活用したサブメータ級測位,高精度測位による自動運転支援技術など.2023年より,低軌道衛星(LEO)を活用した次世代衛星測位技術(LEO PNT)の研究開発をリードしている.米国航法学会(ION),測位技術振興会会員.
[対象と予備知識]
衛星測位・PNT関連の研究者・技術者,LEO-PNTや月測位に関する研究開発を検討している企業の方,修士課程・博士課程の学生の方.
GNSSおよび衛星測位に関する基礎的な知識を有していることを想定しています.
[講義概要]
近年,従来のGNSSを補完・発展させる新たなPNT(Positioning, Navigation and Timing)技術として,低軌道衛星を用いたLEO-PNTや,月面活動を支える月測位システムへの関心が急速に高まっています.
LEO-PNTでは,従来のGNSSより地球に近い低軌道衛星を利用することで,信号強度,測位精度,収束時間,レジリエンスなどの面で新たな可能性が期待されており,海外では衛星コンステレーションや受信機を含む研究開発・実証が進んでいます.一方,月探査・月面活動の本格化に向けては,月面における測位・航法・時刻基準を提供する「月測位」の構築が重要な課題となっており,米国,欧州,日本を中心として国際協調や標準化,技術実証に向けた取り組みが進められています.
本スクールでは,これらの次世代宇宙PNTの最新動向について,衛星システムを開発する立場と,受信機・測位アルゴリズムを開発する立場の双方から解説します.
前半では,LEO-PNTの基本的な考え方,世界各国における開発・市場動向や国際的なルール形成の状況を概観するとともに,月測位システムの考え方,日本のLNSSを含む国内外の動向,月環境特有の技術課題について解説します.
後半では,受信機側から見たLEO-PNTの最新動向として,Xona Space Systems社のPulsarを例に,コンステレーションや信号仕様,デモ用受信機を用いた実証結果などを紹介します.さらに,ION GNSS+で発表されてきたLEOを利用したドップラ測位,都市環境におけるGNSS/LEO/INS統合などの研究成果を題材として,LEO-PNTを用いた測位技術の現状と今後の研究開発の方向性について解説します.
[講義内容]:
1. LEO-PNT・月測位の最新動向 [95分,質疑応答を含む] (14:00-15:35)
(1) LEO-PNTの概要
・LEO-PNTとは
・LEO-PNTの種類
・LEO-PNTが求められる背景
(2) LEO-PNTをめぐる国際動向
・国内外における政策動向
・国内外におけるLEO-PNT開発の動向
・国際的なルール形成・標準化の動向
(3) 月測位システムの概要と最新動向
・LunaNetと各国の月測位構想
・日本の月測位衛星システム(LNSS)の開発状況と技術課題
・今後の技術実証と国際協調
(休憩: 15:35-15:55)
2. 受信機・測位技術から見るLEO-PNTの最前線 [95分,質疑応答を含む] (15:55-17:30)
(1) LEO-PNTの最新動向
・Xona Space Systems社 Pulsarの概要
・コンステレーションと信号仕様
・デモ用受信機による実証実験の最新結果
(2) LEO-PNTに関する最新研究 ~ION GNSS+ダイジェスト~
・LEOを利用したドップラ測位(2024)
・都市環境におけるGNSS/LEO/INS統合(2025)
・最新の研究成果(2026)
(3) LEO-PNTによる測位技術の今後
・GNSSとの統合利用
・LEO-PNTを用いた新しい測位方式
・今後期待される研究開発テーマ
[受講料]: 特論講座(半日) ¥10,000(会員, システム制御情報学会員など協賛団体会員), ¥15,000(非会員),¥5,000(学生)
本講義は、受講者総数(学生の方は0.5名に換算)が3名に満たない場合は、原則として閉講いたします。
[振込先]:
三菱東京UFJ銀行、草津支店(店番 452)
普通預金 0545751
口座名 測位技術振興会 杉本末雄
(ソクイギジュツシンコウカイ スギモトスエオ)
[参加申込期限]:
2026年10月12日(月)
