準天頂衛星によるGPS補強システムの有効性の検討

投稿者: | 2003-11-30

伊藤憲坂井丈泰
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Overview – 全地球的測位システム(GPS)による測位の利用が拡大しており、我が国においては、カーナビゲーションや測量、測地など広い分野で利用され、基盤的なサービスとして今後さらに利用が進展していくものと予想されている。
 しかし、GPSには、山岳や都市部のビル等により衛星からの信号を受信できない地域が存在するという問題があり、必ずしも、どこでも、いつでも測位サービスを受けられるわけではない。
 さらに、鉄道や高速道路を走る自動車などの高速移動体にとっては測位精度が十分ではない場合があり、列車の運行管理や車の位置情報を利用する事故防止などによる安全な交通システムの構築には、新たな測位技術の開発が必要となっている。このため、現在、我が国では準天頂衛星による高精度な測位技術の開発が開始されようとしている。
 ここでは、準天頂衛星システムとその動向、準天頂衛星によるGPS補強システムの測位精度・アベイラビリティについて検討したので報告する。

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