佐野淳也
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Overview – 経済規模の拡大を背景に、中国のアジアにおける求心力は高まっている。保護主義を掲げるアメリカのトランプ新政権の発足によって、中国主導の地域経済連携は一層注目されるようになった。そうした連携のうち、対象範囲が最も広大かつインパクトが大きいのは、シルクロード経済ベルトと21世紀の海上シルクロードから構成される一帯一路構想である。トランプ政権が環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を正式に表明したことで、TPPへの対抗手段として一帯一路を構築する必要性は薄れたにもかかわらず、2017年2月に初めての一帯一路サミットの開催日(同年5月14、15日実施)を正式発表するなど、中国・習近平政権は、この経済圏の実現に向けてまい進している。
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