準天頂衛星システムサブメータ級測位補強サービスにおけるシステム間バイアスの推定

投稿者: | 2020-10-12

北村光教,渡邊浩志,坂井丈泰 (電子航法研究所)
[ ID: sapt-2010-0001]

 準天頂衛星システム(QZSS)が放送するサブメータ級測位補強サービス(SLAS)は,GPS及びQZSSの測位信号が持つ誤差を擬似距離ドメインで補正することで,測位精度の向上を図るサービスである.ここで,SLASで補正可能な誤差は衛星及び信号の伝搬経路上で発生するものであるため,当然受信機内部で発生する誤差は補正されない.
 受信機内部で発生する誤差の一つとして,システム間バイアス(ISB)がある.ISBは受信機内部の回路や処理の差によってGPSやQZSS等のシステム毎に異なる値を取るものとして知られており,ISBがほぼ存在しない理想的な受信機をリファレンスとしてゼロ基線による事前解析をすることで,高精度(センチメートル級)に推定が可能である.
 しかしながら,理想的な受信機の確保やゼロ基線解析の実施等手間がかかる上,SLASは擬似距離を用いた測位であるので,センチメートル級の高精度なISB推定は必要無い.そこで,受信機単体によるGPS及びQZSSの擬似距離観測及びSLASメッセージを用いた,簡易なISBの推定方法を提案する.

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