小野昌之,福井潔,柳原健太郎,福永茂,原晋介,北山研一
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Abstract – 人間の生活環境の中にコンピュータチップとネットワークが組み込まれ,その場所や存在を意識することなくサービスが利用可能となるユビキタスコンピューティング社会が,実現に向けて歩み始めている。
各種センサを駆使して,実空間に存在する人や物に関する状況を認識するユビキタスコンピューティングはコンテキストの認知であり,人や物の位置検出はコンテキスト認知における必須技術の一つと言える。
位置検出には,カーナビゲーションや携帯電話で使われているGPSを始めとして,無線,RFID,超音波等を利用した技術が既に存在するが,ユビキタスコンピューティングで必要とされる屋外,屋内,地下を問わず全ての空間をカバーでき,かつ高い位置精度を提供できる万能な位置検出技術はまだない。そこで我々は来るべくユビキタスコンピューティング社会に備えて,屋外でも屋内でも使え,かつ安価で高精度な位置検出技術をZigBeeを用いて開発している。
本稿では,まず既存の位置検出技術について概説し,次に無線ノードだけで容易に位置検出ができ,位置検出インフラの低コスト化を狙った新しい位置検出方式について述べる。そして地下街で実施した本位置検出方式の評価実験について報告する。
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