松尾 功二 (国土地理院)
[ Link to MLIT ]
Abstract – 日本の標高は,水準測量により維持管理されているが,全国規模の水準測量には膨大な時間と費用を要する.そこで,国土地理院では衛星測位技術と重力ジオイド・モデルによる効率的な標高の維持管理手法への移行を検討している.本研究ではそのために必要な精密重力ジオイド・モデルの開発を行った.重力データの更新と解析手法の高度化の結果,現行のモデルと比べ,約40%の精度向上が達成された.しかし,現在と同等の精度で実用的な標高値を維持管理するためには重力データの量と精度が不十分である.このため,航空重力測定を実施して重力データの拡充と精度向上を図り,重力ジオイド・モデルを高精度化することが不可欠である.
“新しい標高体系の構築に向けた精密重力ジオイドの開発” をダウンロード
2017ronbun5.pdf – 453 回のダウンロード – 15.85 MB