海老沼拓史
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Preface – ESAのQB50やNASAのEDSNなど,CubeSatに代表される超小型衛星のミッションは,大型衛星では例のない数十機以上の衛星からなるswarmがひとつのトレンドとなりつつある.Swarmは小型・低コストである超小型衛星の特徴が生きるプリケーションである一方,これほどの衛星を一度に運用するためには,衛星に高度な自律化が求められる.衛星の自律化において,その位置情報に加えて精密な時刻を提供できるGNSS受信機は,キーコンポーネントのひとつである.しかし,現在利用可能な宇宙機向けの受信機は,コストや性能面などで,超小型衛星に最適化されているとは言えない.
そこで,本研究では,最新の車載用GNSS受信機アーキテクチャをベースに,超小型衛星での利用に最適化した受信機の開発を行った.本受信機モジュールは,17mm×22mmの切手サイズで,消費電力も150mWと,無理なくCubeSatに搭載することが可能である.さらに,この小型受信機モジュールをGNSSアンテナと一体化させた衛星搭載用のスマートアンテナを開発した.これにより,ユーザはRFケーブルなどの配線を気にすることなく,スマートアンテナを衛星表面に設置するだけで,GNSS受信機の位置・時刻情報にアクセスすることが可能となる.
本稿では,低軌道における超小型衛星のダイナミクスを考慮したGNSS受信機ファームウェアの最適化に加えて,GNSS信号シミュレータと用いた性能試験結果について報告する.
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23446_ff3c8b99cf080eb09b25a5609caf56a3.pdf – 444 回のダウンロード –“超小型・省電力宇宙用GNSS受信機-JAXA の技術実証衛星に搭載決定” をダウンロード
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