測位アルゴリズムの基礎 講習会報告

投稿者: | 2019-08-03

① 対象者

  • GNSSを応用した各種のシステム開発を始めようとしている,または従事している技術者,
    セールスエンジニア,学生等
  • GNSS(衛星測位)に興味を持っているが,どこから手を付けて良いか迷っている方
  • GNSSの応用を考えているが,その特徴が掴み切れていない方

② ねらい

  • GNSS受信機を単なる「位置情報を出力する箱」として扱うのではなく,受信機や測位演算の
    原理・基礎を理解した上で,GNSSを応用した各種システムの設計・開発に取り組んでいくた
    めに必要となる基礎知識を効率よく修得します.

③ 内容

  1. 衛星測位の原理
    何故位置が分かるか
  2. 時系,座標系,衛星軌道の扱い
    GPS時刻系,ECEF座標系,局地水平座標系,衛星軌道パラメータ,衛星時計誤差
  3. 単独測位アルゴリズム
    最小2乗法による単独測位の計算手順
  4. 誤差の原因と軽減手法
    測位精度の表現,電離圏遅延,対流圏遅延,軌道誤差等
  5. 相対測位
    相対測位の原理,2重差観測,アンビギュイティの解決法
  6. 測位のバリエーション
    カルマンフィルタの応用,その他
  7. 各種プログラム例
  • 当日の内容について,順を追って簡単な単独測位,相対測位プログラムを実現したプログラム群(各種処理を行うMatlab関数,および解説を交えたMatlabライブスクリプト)をセミナー当日にお渡しします.上記の解説項目に沿って自身で計算を行いながら内容を確認し,理解の助けにすることができます.