古賀禎,松永圭左,宮崎裕己
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Overview – SSR(二次監視レーダ:Secondary Surveillance
Radar)モードS は、監視性能を向上すると共にデータリンク機能を付加したレーダである。我
が国においては、2003年にSSRモードSの初号機が成田近郊の山田航空路監視レーダサイトに導入され、以後、SSRモードSへの導入が進んでいる。また、近隣諸国のおいてもSSRモードSの導入が進んでいる。現在、多くのSSRモードS地上局は、独立運用(スタンドアローン)されている。独立運用では、モードS地上局は、地上局の相互協調は行わないモードSにおいては、新しい航空機監視システムの出現、データリンク機能の活用、SSRモードS地上局の増加などの運用環境の変化に伴い、3つの課題が出現している。これらの課題を独立運用で解決することは困難である。近年、これらの課題を解決する技術としてSSRモードSネットワークが注目されており、電子航法研究所では、SSRモードSネットワークを開発し、評価を進めている。本稿では、当所において開発したSSRモードSのネットワーク技術について報告する。2節にて研究の背景について述べる。続いて3節にてモードSネットワークの特徴について述べる。更に、4節にて実験システムについて述べる。5節では、平成23年度に実施した試験の結果について報告し、最後にまとめを述べる。
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