第5世代移動通信システム(5G)の精密測位における4次元基準座標系上の正確度問題

投稿者: | 2019-08-23

浅里幸起(衛星測位利用推進センター)
[ ID: sapt-1908-0005 ]

Abstract – 第5世代移動通信システム(5G)では、国際的な標準化機関3GPPによって、2018年のリリース15において RTK, PPP, 2019年のリリース16において PPP-RTK が標準化された.これは、これまで測量・建機・農機などの専門分野で利用されていた精密測位が、全ての人々が利用する身近な技術として広がっていくことを意味する.この場合、位置情報は社会の多くの場面で利用され,ますます正しさが要求されることになり,法規が適用できる国家座標における正確度が問題となる.一方、精密測位では地殻変動量よりも精度が高くなるため、座標系の取扱いを正確に行う必要がある.現在、日本における基準座標系は,元期・今期を含む4次元的なものとして提供されている.本研究ではこの問題を取り上げ、衛星測位技術の利用促進に向けて考察する.

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