測位・情報・エネルギー分科会

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【分科会長】 一色 浩  数理解析研究所(大阪) 代表

【趣旨】
 活動対象は、下記の3項目です。 
1.測位技術
2.量子計算機 
3.次世代エネルギー
 測位技術としては、初めにインドア磁気ロケーションに取り組みます。例えば、イメージとしては、大きな建物の中での視覚障碍者の移動のナビゲ-ション・アシストの基礎となる磁気ロケーションです。いわば磁気点字ブロックのようなものです。廊下の天井に永久磁石の格子を設置し、廊下を歩く視覚障碍者やビークルがセンサーで磁場を計測し逆解析で自分の位置を推定するようなものです。あるいは、水族館の水槽で遊泳する魚とかおりの中を動き回る動物のロケーションです。
 しかし、正直なところどんな応用が可能か分かりません。ディスカッションの中で解決できたらと思います。
 既に数理的な原理は確かめました。市販の永久磁石やセンサーで10m×10m×10mのロケーションが可能かどうかの荒い見通しも得ました。
 まずこの方面の現状と原理の解説から初めて、ディスカッションを通して新たな可能性のヒントを得るとともに、問題点の指摘とその克服法を検討したいと思います。
 会議は原則としてオンラインとします。


今回三つの問題を取り上げますが、いずれも重要な問題であります。しかし、何故三つのことに挑戦するのかと、疑問に思われると思います。
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磁気ロケーションは数理上興味深いものですし、量子計算機は計算技術に革命的な影響をもたらす可能性が高いし、次世代エネルギーは人類生存の鍵を握っていると思います。
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個々の問題については以下のような特徴があります。
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(1)磁気ロケーションの難しい点
 信号が進行波でないので距離減衰が大きい。
 今回の問題は距離減衰の大きな場合のよいサンプルで逆解析の幅を広げられます。
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(2)量子計算機
 古典力学をベースとする我々には量子の世界を理解するのは簡単ではありません。
 まず、異質性になじむことが重要です。納得できるまで考えを深めることが大切です。
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(3)次世代エネルギー
 やはり核融合が本命と思われます。いつ頃、実現するかを予測することが大切でしょう。
 将来人類が宇宙に出てゆくためには核融合ロケットエンジンが必須です。
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分科会の運営には、独自の工夫を取り入れたいと思います。
年を取ると学習能力は大きく低下します。このことを前提にすることが大切です。
一番大切なことは、あきらめないで目標を達成することです。
当面は磁気ロケーションに重点を置くが、量子計算機、次世代エネルギにも触れます。
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その理由は人間の頭脳の特性によります。
人間の頭脳は極めて保守的で新しいものを激しく拒絶します。
学習には時間が掛かるが実行・再現は高速でできます。
一つ、一つ片づけるよりも三つ平行してよる方が効率的に学習可能と考えられます。
一人でこつこつやることも大切ですが、複数の仲間と切磋琢磨することが重要です。
受動的な学習は身に付きません。議論と実践が大切です。
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以上のような観点から分科会を運営したいと思います。よろしくお願いいたします。
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最後に「数学の本質はその自由性にある…カントール」
Das Wesen der Mathematik liegt in ihrer Freiheit.
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Youtube 【大学の数学】数学の本質はその自由性にある!
https://www.youtube.com/watch?v=p5lG9MBl4Kg