海上保安庁による海底地殻変動観測の成果と展望

投稿者: | 2016-02-01

石川直史 (海上保安庁海洋情報部)
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Overview – 海上保安庁及び大学により,日本海溝及び南海トラフの陸側海域を中心に観測点が設置され,観測が行われている。海上保安庁は,海溝型地震の想定震源域をカバーするように,海岸線に平行して100km 間隔で日本海溝,相模トラフ,南海トラフ,南西諸島海溝,千島・カムチャツカ海溝,日本海東縁部において観測点を整備し,観測を行う。特に,日本海溝及び南海トラフについては,海溝軸付近を含め更に密度の高い観測を行う。また,海上保安庁及び大学等は,巨大地震が想定されるなど早急に観測結果を取得する必要がある地域については,期間を区切っての繰り返し観測を進める必要がある。今後,海上保安庁及び大学等は,さらなる観測点の展開にむけて,観測時間の短縮化や高精度化のための技術開発を進める。

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