齋藤雅行,山岸敦,瀧口純一,浅里幸起
[ ID: sapt-1707-0017 ]
Abstruct – 準天頂衛星システムは、日本独自の衛星測位システムとして、2018年4月から実用4機体制の運用が開始される予定である。準天頂衛星システムの最大の特長は、地上から見て8の字となる軌道をもつ複数の準天頂衛星群で構成し、それぞれの軌道を時間的にずらすことにより、日本およびその近海において、少なくとも1機を常に高仰角(天頂付近)に保ち、都市部や山間部においても、地物に遮られることなく天頂から補完信号と補強信号を地上に放送することが可能になることである。補完信号は、近代化GPSと互換性のある測距信号とすることで、GPSと組み合わせることにより、GPSのみの場合に比べて測位エリアと測位時間が拡大する。補強信号は、測距信号に含まれる誤差を高精度に補正する補強情報として放送し、ユーザ端末での測位計算に使用することでリアルタイムに高精度な自己位置を求めることが可能になる。
本稿では、4機体制の準天頂衛星システムの概要と準天頂衛星初号機「みちびき」を用いた利用実証用センチメータ級測位補強システム(CMAS)の評価結果について紹介する。
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