マルチGNSSによる測位特性評価

投稿者: | 2012-12-20

山本義幸 (愛知工業大学)
[ Link to aitech.ac.jp ]

Overview – マルチGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)測位と呼ばれる衛星測位システムの利用が普及しつつある。これまでの衛星測位は、主に、アメリカのGPSを利用したものがほとんどで、一般にも“衛星測位=GPS”として周知されている。これに対して、軍事的な緊張も弱まり、民間利用を念頭に置いた新たな測位衛星が宇宙空間を周回している。ロシアの GLONASS ならびに日本のQZSS といった測位衛星の運用も安定しており、受信機メーカーもこれらの測位衛星からの信号受信への対応を進めている。このような状況で、従来のGPSだけを利用した衛星測位から、複数種の測位衛星を利用した測位へと進行しており、このような複数種の測位衛星を利用した全球的な測位システムをマルチ GNSS と呼んでいる。しかしながら、マルチGNSS に対応した受信機が十分に市場に流通してないため,マルチGNSS による測位特性について十分な評価結果は示されていない。
本研究は、GPS,GLONASS,QZSS の3つの測位衛星で構成するマルチGNSS の測位特性について,学内にて取得した測位衛星信号の受信データを基に測位計算を行い,測位精度検証を行うとともに,その精度に関わる要因分析を行った結果を示す。

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