宇宙利用サービスに係わる標準化活動の動向

投稿者: | 2013-03-24

永島敬一郎 (東京海上日動火災株式会社)
[ リンク:sjac.or.jp ]

Overview – 宇宙システムの開発及び運用に係わるISO/TC20/SC14国際標準化活動は1992年10月パリで開催された第32回TC20(航空機・宇宙機専門委員会)総会で設置が決議され、SCの名称を「宇宙システム・運用分科委員会(Space System and Operations)」として発足した。SC14の第一回総会は1993年4月にワシントンD.Cで開催されて以来第22回総会(1993年と1994年は年2回、以降年1回実施)をサンパウロで開催し、19年が経過した。
 この間、約110件の国際標準を発行し、本年は発足以来20年目の節目の時期を迎え、新規の標準の作成活動に加え、発行済みの標準の本格的なメンテナンスも重要な活動となっている。また、軌道上デブリに関する標準化活動も、軌道上デブリに重点を置いたワーキンググループ(WG)活動が実施される事になり、WG構成は従来の6つから7つになった。
 SC14発足時の20年前と現在では、衛星を利用したインターネット、電話、移動・固定通信、測位、リモートセンシングの進歩により、SC14活動に変化が迫られ、宇宙利用サービスに直結する国際標準化活動を促進することが重要となっている。ここではSC14活動の中で、宇宙利用サービスに関連する標準化活動の状況と欧州の動向を紹介する。

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